これは私の日記帳であり、箱庭であり――そして、帰る場所である。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

01.リスタート Ⅱ

  
   ブログランキング参加中!クリックお願いします!


4.分岐

 副リーダーである『コウ』が新たに築いたギルド《LunaDiana》に一人のカンナが加入していた。
 彼女の名は『翁加』。SifrJihad(以下、シフル)と同じように、かつての記憶を受け継いだ者の一人である。

 翁加は、シフルと同じように悩み、考えた。しかしその先に待っていた選択は、シフルとは異なる物だった。
 彼女は《LunaDiana》のメンバーとして生きていくという決断をしたのだ。

 《LunaDiana》は、かつてのギルドのメンバーの多くで構成されたギルドである。前マスターがその生を閉じ、まだ長くは経っていない頃であったにも関わらず、ギルドレベルはそれなりに上がっていた。
 メンバーのギルド貢献度から、日課を欠かさずにこなしていたことは容易に察することが出来る。

 ――これから新たにメンバーを集めて、ランキング上位を目指す? それは、ムリだよ。

 翁加は理解していた。覚悟はあれど、残された時間が少ないことを。ならば、と彼女は少しでも到達点に近い位置からのスタートを選択したのだ。
 彼女は自身のすべきことをすでに理解していたし、そのためにあっという間にレベルを160まで上げてしまった。
 彼女の妹である『斧百合』、『フラネーヴェ』は、《thule》側につく選択をしたが、それでも彼女は自身の選択が間違っているとは少しも思っていなかった。


5.収束

 それから、およそ一ヶ月が過ぎた。
 ある日、現リーダーであるコウが、翁加に声を掛けた。

「メルちゃん、少しお話があります」
「話? いいぞ。場所変えるか?」

 ちなみに翁加は、かつて生きていた魔法使いと同じ呼び方をされている。
 コウに連れてこられた場所は、ヘネシスにある雑貨屋の中だった。棚には色とりどりのポーションが所狭しと並べられている。
 店を経営しているおばさんこそ居たものの、彼女らは『NPC』と呼ばれ、システムから与えられた仕事しか遂行しない種族である。
 話しかけても反応はせず、攻撃をしてもそれは単なる空気のようにすり抜けてしまう。ゆえに、彼らから干渉されることもなく、実質そこにいるのはコウと翁加のみである。

「――で、話ってなんじゃ」

 翁加は訊いたが、内心では何の話をするのかは大方予想がついていた。

「ギルドのことなんですけど……」
「ふむ」

 やはりか、とも思ったが、それまで静寂に包まれていた店内が、余計に静かになった気がした。
 その後、コウは翁加にこれまでの経緯を話した。
 やはり、マスターのいないギルドは活動しにくいこと。
 移住の際に何人かの人と別れることになったこと――。

「そのうち戻る、と言っていた人もいますが……」
「戻る、ね」

 翁加は思わず苦笑してしまう。
 大抵、いつか戻ると言って去る者は結局戻らないまま、メイプルワールドそのものから消えてしまうこともあるからだ。

「『ゆえこ』さんも、いつの間にか抜けてしまいました……」
「うーむ……」

 ギルドにおいて、それまで仲良く活動していた仲間が、フッと居なくなってしまうことは珍しくない。
 それは他に新たな仲間を見つけたか、あるいはメイプルワールドそのものから去るかのどちらかであることが多いのだが、このケースではどうやら前者であったようだ。
 随分と長いことギルドで活動してきたため、大して驚くことでもなかった。
 ただ、誰かが抜けた後の空気というのはなかなか寂しいものがある。こればかりはどうしようもないのだが……。

「まぁ、それは仕方ないな。何処かに奪われたというのならば、実力を示して再び奪い返すまでであろう?」

 それで、相手のギルドとの関係が重い物になろうが、翁加にとっては些細な問題である。

「……で、今後のことなんですけど」
「うむ」
「メルちゃん、別のギルドで新しく活動していますよね」
「う……」

 考えてはいたが、コウはやはりそこを指摘してきた。
 やはり、この場で相談するべきだろうか。メイプルワールドに帰ってきて、このギルドの状況を見て、「復帰しましたwギルド移住よろw」とは頭のネジが全部吹っ飛んでも言えないだろう。
 だから、この時が来るまで、翁加は相談せずにいた。
 でも、いつまでも有耶無耶にしている訳にはいかないのだ。
 翁加はとうとうこの時、自身の考えをコウに告げた。

「……もしも、再び移住する気があるのならば、みなで《thule》に移動してほしい……」

 その言葉を、コウは黙って聞いていた。

「今のこの《LunaDiana》になってから、貢献度も毎日稼いでて、そんな状態で移住しろと頼むのが本当に厚かましい願いだというのは重々承知じゃ。……だけど、これ以上! これ以上仲間を失うのは、嫌じゃ……」

 本音を吐いたのはいつぶりだろうか。生前も含めて今日まで、自分は強がって生きてきたということを自覚してしまう。
 だがおそらくこれからも、僕たちは強がり続けて生きていくだろう。
 弱音を吐くのは、今だけだ。
 ただ、この時間が少しでも長く続いてくれたならば、と心の何処かで翁加は考えていた――。


6.果てを目指す旅


「フラさんいますか?」

 不意に、ギルドのメンバーである『彗星』さんが、フラネーヴェに声を掛けた。
 彗星さんは、最近新規にメイプルワールドに降り立ったユーザーで、ゴールドビーチで知り合って以来、友人になってそのままギルドに誘った人物である。
 レベルこそ低いものの多くの知人がおり、充実した生活を送っているようだ。

「ん、どした?」
「実は新しくギルド作ろうと思いまして」

 突然の言葉に、フラネは少したじろいでしまう。
 しかしあくまで平静を装い、別れと鼓舞の言葉を送った。
 そのまま三人のメンバーが彼に付いて行き、《thule》を脱退した。

「――仲間、増えないなぁ」

 地面に絵を描きながら放ったフラネの呟きは、誰の耳に入ることもなく、虚空へと溶けていった。
 《LunaDiana》の移住の話が彼女の耳に入るのは、その三日後である。

---

 僕は、再びオルビスの『英雄の殿堂』へ向かっていた。
 以前来た時よりも重く感じるその扉を開き、屋内へ入る。

「メルトさああああああああああん!」
「!?」

 何事かと思ったが、喚きながらこちらへ駆け寄るのはカイザーの『ちお』だった。
 ちなみに今の僕は『メルト』さんではない。どちらかと言えば、『シフル』さんか、『オノユリ』さんである。
 ――が、呼び方をいきなり変えられてもそれはそれで違和感があるので、ここは何も触れないでおいた。

「ちおくん、久し振り」

 彼は興奮のあまり正しい日本語を発言出来ず、何を言っているのかいまいち確信が持てなかったので、僕はそっとしておくことにした。
 建物を見渡すと、コウも含めたかつての多くの仲間が、一同に集まっていた。

「みんな……」
「おかえりなさい!」

 今の僕からすれば、彼らとは実力に天と地の差がある。だというのに、彼らは僕の新たなギルドに移住しようと、ここに集まってくれていた。

 ――ありがとう。

 僕は、心の中でそう呟く。
 だが、これからだ。
 ――これから始まるのだ、新たな物語が。

「メルトさん」
「うん……」
「挨拶をお願いします」
「え?」

 突然の頼みに、思わず変な声で反応してしまう。
 ――これではいかんな。これからは再びギルマスなのだ。

  042601.png
  042602.png
  042603.png
   ※クリックで拡大できます。


 不思議と、言葉はすらすらと出てきた。
 思い返せばこっぱずかしい発言をいくつもしていたように思えるが、この時僕はマジだったと思う。

「本当に、勝てるのかな……」

 移住を終えた後、メンバーの一人である『りん』が、呟いた。
 現在かえで総合一位のギルドである《DenDen》は、今の僕達にとって強大なギルドであることは間違いないし、かつての仲間の何人かもそちらに移住している。

「……勝てるさ」

 何の根拠もなく放たれたその言葉は、やがて僕達の中で決意となった。
 そうだ、きっと勝てるだろう。
 その勝利に、どれだけの月日を要するかはわからない。それでも、僕の中でそれは確信としてそこに在った。

 かつて一世を風靡した僕達のギルド《LexDiamond》は、この日とうとうその輝かしい物語に幕を下ろした。
 そして同時に新たな物語を紡ぎ始める。
 僕達は、新たなギルドと共に、世界の果てを目指す旅に出た――。




 ふう。
 疲れた……。

 余談なのですが、こちらをご覧ください。
  042604.png

 コウくんが前回記事の誤字をしてくれました。
 自分でも気づかなかった。それなりに文章を読み返してはいるつもりですが、僕の目を欺いて誤字脱字ちゃんが発生することがあるかもしれません。
 そういう時は教えていただけると助かります。すぐに直しますので。

 というか、こうしてみるとゲーム内だと自分の発言が誤字だらけである。ま、通じればいいんだよ!

 では、また。
スポンサーサイト
[ 2015/04/26 22:17 ] メイプルストーリー ギルド | TB(-) | CM(2)

01.リスタート Ⅰ

  
   ブログランキング参加中!クリックお願いします!


 はい、皆さんこんばんは。十日もあいてしまいました。お久しぶりです。
 先日、基本情報技術者試験を受けてきましたが、それなりに勉強したつもりではあったけど、自己採点してみたところたぶん不合格です……。
 所詮、過去問やった程度の、付け焼刃の知識じゃ「基本」すらもままならないということでしょうね……。

 秋にもう一度試験があるので、そちらでは取りたいところ……。

 ということで、今日からまたブログ毎日更新していく所存でございます。
 応援よろしくお願いします。

 ていうか、小説とか全然読まないけど小説書くのにハマっている。
 自分のメイプルブログも物語形式で紹介できたらなーとか思います。
 というか、そうすると思う。

 正しい日本語を書こうとすれば、それは知識として身に付くかもしれないので、イイコト尽くしってやつ!
 物語形式で書く以上、フィクションが混ざる可能性は高いし、時系列もおかしくなると思うし、友達のキャラを勝手に動かしちゃうかもしれないので、そこは許してください……。

 本日は、ギルドの誕生に関しての記事を書いています。画像はないですが、よければ読んでください。
 あと、どうしても更新のための時間が取りづらい状況です。
 ですので今回の記事は前編と後編にわけます。 ではでは。


1.零から始まる物語

 オシリア大陸の上空に浮かぶ妖精たちの街、オルビス――
 『出会いの丘』と呼ばれる場所に聳える荘厳な建築物を目の前に、僕は立っていた。

 この場所で、多くの冒険者は各人の仲間と共に集い、『ギルド』と呼ばれる組織を立ち上げる。
 彼らはこの場所を『英雄の殿堂』と呼んでいる。

 『メイプルワールド』に降り立って、まだそんな多くの日数は経っていないし、『鏡の世界』の使命もどこ吹く風と、完全でなく重い半透明の身体を引き摺りながらも、僕はひたすらに魚を売っていた。
 時間の超越者『ルインヌ』により生み落された僕は、タイムフォースと言われる神の力をまだ完全に制御出来ていない。
 そのため、『メイプルワールド』に来ても実体は完全でなく、身体が透けて見えてしまう。
 この世界のモンスターを倒しても、強くもなれない。
 ……だから、僕はとりあえず魚を売ることにしたのだ。

 それがゼロとして生まれた『SifrJihad』の始まりである。


2.受け継いだ記憶と意志

 心地の良い風に後押しされて、僕は『英雄の殿堂』の扉を開いた。
 天井からは、暖かい日差しが零れ落ちていて、その眩しさに少しばかり目を瞑ってしまった。
 それと同時に、僕は思い出していた。

 力もなく未熟な魔法使いとしてこの世界で生きた記憶。
 しかし長い時間も経ち強くなり、仲間も出来て、助け合い、時には喧嘩をした記憶。
 そして今の僕のように此処へ来て、ギルドを立ち上げさらに躍進した記憶。
 強大なライバルギルドと死闘を繰り広げ、その果てに敗れた記憶。

 そして……システムという名の絶対神によって、魔法使いとしての生涯を終えた記憶――。

 全て、わかっていた。まるで、初めから知っていたかのように。
 同時に、僕がここでするべきことは決まっていたのだ。

「ギルド、作ろうかな」

 そう口にした時すでに、僕は名前を考え始めていた。
 名前に無駄にこだわりがあるところは、生前から変わっていないようだ。

 そうして僕は考えた。
 生前の記憶を受け継いだ僕でも、名前のセンスくらいは違っていてほしいものだが、そううまくいく話ではないことは、容易に想像がつく。
 あの時――極寒のフィールドで旗取りの競争に敗れた時。
 僕は何を感じていた?
 悔しさ? 間違いないだろう。ただ単に、勝利のみに拘って、時にはギルド内に殺伐とした空気が流れたこともあったことを覚えている。
 ただ、微かに喜びを感じていたようにも思えるのは気のせいだろうか。
 あの時の僕たちは、きっと誰もが到達し得ない場所で戦っていただろう。
 ある者は憧れ、ある者は妬み、しかしそんな感情など気にする必要はない――そんな場所。
 幾億もの感情が交錯する電子の海の、果てである。

 ――もう一度、行ってみたい。

 記憶だけでなく、この身体で、再びその『果て』を目指したい。
 僕は強くそう思った。ギルドの名前は『thule』になった。

 そうして僕が完全に復帰することになるまで、二週間の日を要した。


3.廃墟の城

 僕は生前の仲間に、連絡を入れるか入れまいか、長い時間悩んでいた。
 調べてみたところ、かつての仲間は副リーダーが筆頭となり新たな住居を築いていた。
 これは、当然と言える行動だろう。
 かつて、副リーダーの一人がこう言ったことを覚えている。

「メルさん、キングのいないチェスは成り立たないんですよ」

 おそらく、彼の放ったこの言葉を僕は一生忘れないと思う。余談だが彼は顔一で坊主だった。
 この言葉が指すように、主人を失った住居は、時間の流れと共に風化していくことしか出来ず、盤上の駒達はそこから滑り落ちていくのみだ。
 かつての住居の名簿リストには、生前の僕の名前がひっそりと佇んでいた。
 僕はそれを十数秒ほど眺めた後、静かに閉じた。色々思うことはあったけれど、唾と一緒にすべて飲み込んだ。
 先へ進もうと思った。

 かつての仲間達は新たな住居でうまくやっていたようだが、僕にはそこに戻る資格は無いと感じた。
 僕は『thule』に新たな仲間を集め、そちらでやっていくことにした。

 意志は継いでいる。だが、彼らとはこれで決別だ。そう思っていた。
 また会おう、と一人でカッコつけて、静かに去ろうと思っていた。

 ――結果は違った。



 後編に続く。
[ 2015/04/20 23:58 ] メイプルストーリー ギルド | TB(-) | CM(0)

髪の話をしよう。

  
   ブログランキング参加中!クリックお願いします!
 少し更新日が空いてしまったが、決してブログを書くことに飽きたわけではない!

 ここ最近割と真面目に基本情報の勉強しているためパソコンに向かってる時間が少ないです。
 だけど、木金土日と一年生の入学式の関係でお休みが続いていたので今日は更新!

 ……とは言ったものの、そこまでメイプルで活動していないという現実。。
 多くのクライアントで釣り放置してるので、1キャラしか動かせないんですよねー。
 つまり、狩る気も起きない、と。

 ただ、メルはそれなりにたまっています。
 当初はパンダ玉を2.2Gくらいで購入して、MTSで売りさばこうという算段でしたが、欲しい無期限アバターがいっぱいあって、それを買っていてなかなかメルがたまりません。。

  041101.png
   これとか、
  041102.png
   これとか。

 これらはアバラン自力で回して手に入れた物ですが、翁加ちゃんに着せました。
 そしたらいろんな人に、置きキャラ(サブキャラ)に無期アバ着せるとかもったいないと言われたんだけど、なんていうか、キャラクター可愛くしないとやる気でないんですよねー。
 今探しているのは、
・デスサイズ
・クロスウィング
 これらの無期限なんで、安く売ってくれる方いたら教えてください。。。

  041106.png
   これは有期だから、5月中に消えてしまう。頑張ってお金ためないと。

 デスサイズはぶっちゃけ最初はだせぇって思ったけど、ワイルドハンターに着けるとすごい似合うと思った。
  041107.png
   まるでワイルドバルカンのスキルエフェクトが進化したかのように見える。

 だから何としてでも手に入れたいけれど、この記事を書いてる時で少なくとも2Gはするんだよなぁ……。
 メイプラーは厨二病ばっかりだから困るわ~~。

 少し課金をして、今後メインになる予定のゼロの髪型を変えました。
 出来ればモカヘアがよかったんだけど、どうにも自分にはランダム要素の運を持ち合わせていないようで。

  041103.png
   Before(初期髪を黒く染めてる)

 ↓1回目↓

  041104.png
   ああああ! 生え際が後退した!!

 見なかったことにして、2回目。

 ↓ ↓

  041105.png
   やべえ、普通!

 ということでモカヘアはあきらめて、これで妥協。
 もしかしたらそのうち茶髪に染めるかもしれません。黒髪のが好きだけどやっぱ飽きる。

 まぁ、髪の話はここらへんにしておこう。
 たぶん、明日も更新すると思います。おわり。
[ 2015/04/11 19:24 ] 未分類 | TB(-) | CM(2)

【第0話】フラネーヴェちゃんのお絵かき講座【閲覧注意】

  
   ブログランキング参加中!クリックお願いします!

 こんばんは!
 本日の記事ですが、少々見苦しい内容になっております。
 閲覧する方によっては不快な思いをされるかもしれません! 注意!
 決してグロい画像が貼ってあるわけではないのでそれはご安心を。

 なお、この記事は9割の事実に5分くらいのウソと5分くらいの愛情を注いで書いています!


 今回登場するキャラクター。
 040503.png040502.png040501.png
   フラネーヴェ    手毬まりん       AngelicIdol


 それは春の心地よい風が新たな一歩を踏み出す人々を後押しする……そんな日のことだった。
 《サポーターズ・トリニティ》の一人であるフラネーヴェもまた、その風の一押しで新たな道を切り拓くことになる。
 彼女は遠方との会話通信システム『友チャ』を使って、友人と会話をしていた。

フラネーヴェ「あっそうだ! 実はわたし、絵描くのうまいんだよ。知ってた?」
手毬まりん「前、馬の絵を描いてたの見たことあるんだけ――」
「今暇だし、なんか描いてやろうか!」

 この一言が、フラネーヴェの進む道を大きく逸らしてしまうことになるとは、この時誰が思っていただろうか。
 そうして、まりんが彼女に与えたお題――それは「棒」だった。
「棒ね! わかった」とフラネーヴェは言い、躍起になって「棒」を描き始めた。
 そしてそれは、一分も経たないうちに完成したのだった。
「できたよ!」と言って彼女はそれを電子の海に公開した。


- phase.1 『棒』

  040504.png
   フラネーヴェ先生作 『棒』

 フラネーヴェの友人たちはその画像を見た。
 そしてまりんは爆笑したのだった。いわゆる、大草原というやつである。

「何……この絵」 そう訊いてきたのは、AngelicIdol(以下アイドル)だった。フラネーヴェは「棒だよ」と答えた。
 しかし、まりんは笑いながら「チョークかと思ったなの」と言い、アイドルは疑問のあまり茫然としている。
 そしてとうとうフラネーヴェはキレた。

「みりゃわかんだろ!」
「え、えっと……。長さ、が足りないのかなぁ(爆笑)」
「いや……、これはあれでしょ。……チョコベビー。そうだよ、これは棒じゃなくて、チョコベビーだ!」

 彼女達の酷評ともとれる煽りに、フラネーヴェは怒りのあまりに我を忘れてしまった。

「じゃあアイドルお前なんかお題出せやまじキレたわまじはあ」
「じゃあ……、にんじん。描いてよ」

 もはやわけのわからない言動を華麗に流しながら、アイドルはフラネーヴェに新たな課題を与えたのだった。
「ふんっ!」と言い放ちながらも、フラネーヴェは作業に取り掛かった。


- phase.2 『にんじん』

「できたよ!」

 フラネーヴェはそれを電子の海に公開し、友達に見せた。

  040505.png
   フラネーヴェ先生 作 『にんじん』

 どうやら今回は彼女も自信があったようで、はきはきした声で友達に尋ねた。
「どうよ!」
「平面的なの……(笑)」
「うーん……。これは、にんじんかなぁ。上の草だけ見て、一瞬ワサビかと思ったけど」

 アイドルの発言はどうやらフラネーヴェにとって高評価だったようで、もはやまりんの煽りは彼女の耳には届いていなかった。
 先ほどの怒りもどこかへすっ飛んでいったようだった。
 しかしその喜びもまた、まりんの一声で吹き飛ばされる。

「まりん描いてみて!」
「え……?」

 それは、『友チャ』ではなく直接の声としてフラネーヴェの耳に響いた。
 手毬まりんが、フラネーヴェの目の前に立っていた。


- phase.3 『手毬まりん』

 険しい岩山の高部に位置する戦士たちの村『ペリオン』――。
 原住民は人肉を食べる文化を持っている……そんな噂を耳にする村だが、《サポーターズ・トリニティ》の三人はそこを新たなアジトとしていた。アジトといっても、ただ単にそこに集まってだべっているだけの、いわゆる『たまり場』となっているだけだが、今そこにいるのはフラネーヴェだけだった。

「まりんも描いてみて!」
「え……」

 しかしそこに現れたのは、フラネーヴェの古き良き友人、手毬まりんである。
 どうやら現在位置をサーチしてここまで来たようだ。

「ハードル20メートルくらいあがったかな?」
「く……。わかった、少し本気出す……!」

 まりんの煽りが引き金となり、フラネーヴェのその日最後の戦いの火蓋が、切って落とされた。
 それは『棒』だとか、『にんじん』だとかとは、比べ物にならないほど長きに渡る戦いだった。
 そもそもまりんの被っている帽子はどういう構造をしているのだ。最近の女子のファッションはわけがわからないな。フラネーヴェはそう思っていた。
 しかしその戦いもとうとう終わりを迎える。

「か、描けたぞ……。けど、これなんかまりんじゃないな……」 血を吐きながらフラネーヴェは言った。
「えー。みせてよ!」
「なんかこれ……ホラー映画に出てきそうだけど大丈夫かな……」

 そんな不安を募らせていたが、フラネーヴェは震える手を抑えながらそれを電子の海へ解き放った。

  040506.png
   フラネーヴェ先生 作 『手毬まりん』

「……グロ画像」

 はじめにもらった感想は、それだった。モデルである本人は爆笑しながら何か言っていた気がしたが、虚ろな瞳で立ち尽くすフラネーヴェの耳に、その声は届かない。
 これは、人体の防衛本能に基づく物だったのかもしれない。

「自信なくなった……。死のう、さようなら」
「待ってよ(爆笑)」
「そもそもなんで、にんじんからまりんなんだ……。ハードルあがりすぎだよ……ひどいよぉ……」
「団子のほうが丁寧に描いてる感じさえする(爆笑)」

 涙目になる者と爆笑する者がそこにはいた。その会話風景は、この世の地獄を縮図にしたようなものだった。
 しかし、フラネーヴェの悔しさは、徐々に確固たる決意へと変わっていく。
 この日、彼女は自分に誓った。絵を上達させて、彼女らを見返してやろう、と。

「そうだ……。わたしはフラネーヴェ――スノードロップの花言葉は『逆境からの大逆転』……。やってやるもん……何度でも這い上がってみせるもん……!」
「ゆきちゃんで練習しよ(爆笑)」
「えっ……?」

  040507.png
   尾杜(ゆきちゃん)

 ゆきちゃん――《緊急時特別戦闘部隊》、その隊長でもある彼女は、副隊長である手毬まりんの上司である。
 この時フラネーヴェは、副隊長の精神の闇を垣間見た気がしたのだった――。


                          続  く (続けたい

 おまけ!
 実際のゲーム内のやり取りを貼っときます。
  040508.png
 phase.1
  040509.png
  040510.png
 phase.2
  040511.png
 phase.3
  040512.png
  040513.png

 ゲーム内でもいってるように、この記事で僕が描いてる画像は著作権フリーなんでツイッターのアイコンにでもどうぞ!
 資格試験の勉強期間に、一体何をしているんだろうな僕は!

 それじゃ終わり!

いよいよ新年度に。

  
   ブログランキング参加中!クリックお願いします!

 こんばんは!
 とうとう4月1日、世間では新年度が始まり、いたるところで桜の便りを続々と聞かれる日ごろとなりました!
 いかがお過ごしでしょう! 僕は花粉症が辛いです!
 いや、実際まわりと比べたら全然そんなことないんだろうけどね。ティッシュも使わないし。
 ただ、ひたすらに顔がかゆい。

 桜は素敵だけれど、花粉症ユーザーにとってはあまり良い季節じゃないよね^^;

 さて、僕のほうも新年度が始まり去年にも増して勉学には力を入れていきたい所存ではございますが。 
 これから20日くらいまで、「基本情報処理技術者試験」なる資格を取得するために余計に忙しい時期となりそうです。
 あんまりよく知らないよ、って人が多いと思うので説明すると、まぁー、簡単に言えばパソコン系のお仕事をするなら必要不可欠、どメジャーな資格ってワケです。

 試験時間がすんごい長くてですね、午前試験と午後試験に分かれています。
 ですが僕は「午前免除試験」という前半の試験をパスできるぜ!っていう試験に合格しているので、午後試験の勉強をひたすらーってかんじですね。

 なので、メイプルはログインはすれどそこまで活動はしないかな……、って感じだと思います。
 メイプルも大事だけど、将来も大事だからね。

 勉強中はひたすらに、釣りしてようと思っています。
  040103.png
   ネーミングにはこだわりを持つ管理人も真っ青になるほどの適当ネーミングっぷりである。

 てか、このために釣竿代とその他を込みで10,000円ミニストップで課金してきました。
 抽選で2,000名に「バニラソフトクリーム」の引き換えクーポンをプレゼントらしいです。当たるといいなぁ。
 一応、ミニストップでウェブマネーを購入した方全員に、
・めいぽんチケット
・ネオ・ミラクルキューブ
 の二種を課金額に応じた数だけプレゼントするようですが、前者は当たりアイテムがないし、後者は今回す装備がないので、あんまり……って感じです。

 魚釣りどんくらい儲かるか知らんけど、せめて釣竿代くらいは取り戻したいな。

 で、SDTはお友達のあまねりん(AngelicIdol)ちゃんと、ぅさこちちゃんとエボルをしました。
  040101.png
   メイプルには美女がたくさん。アイドルもたくさん。

 勉強期間中も、SDTくらいは顔出して、エボルしたいなーとは思います。
 ただ、頭数はあるのに戦う人が深刻なほど不足している^^;誰か一緒にやろう!

  040102.png
   薄利多売とはいえ、コツコツやれば意外と儲かるものだ。

 まあ、そんなこんなでch1のペリオン右下のベンチで座っていることが多くなると思います。
 僕に会いたい人はぜひそこにどうぞ^-^ ヘネシスと比べて静かなので案外すごしやすいです。
  040104.png
   サポーターズ・トリニティのアジトとなった!

 しかし一つ気になることがあります。
 ch1ペリオン。今は閑散としていますが昔からそうだったわけではありません。
 そう、かのギルドの名は『女神転生』――。
 ずっと昔、1chのペリオンのベンチに座る者が集まっていました。かれらは今活動しているのだろうか?

 僕がメイプル始めたばっかりのころ、そこにいた『紙仮眠』というユーザーにささやかな憧れを抱いていたものです。
 決して会話をしたことがあるわけではなく、ただ単に、見た目や雰囲気がかっこよかった、ただそんだけなんですけどね。
 昔のことなんてほとんど忘れてしまったけど、なぜかその光景だけは今でも鮮明に覚えています。
 まぁ、彼等がもう活動していないというならば、それは時の流れによる仕方のないことですし、これからは僕のギルドがこのペリベンチを守っていくことになるかもしれませんね……!

 可愛い女の子(キャラクター)達にベンチをあっためておいてもらえるんだ、喜べ!

 あ、これジョークね。今日唯一のジョーク。
 そういえば今日はエイプリルフールでしたね。結局何もネタ考えてなかったからこれがネタでいいや!

 特別に嘘を吐いていい日……紛らわしいとは思うけど、それにあやかって一日でも正直に生きれるのならばそれはとっても良い日なんじゃないかなって思うようん。

 それじゃ、おわり。
プロフィール

オノユリス!

Author:オノユリス!
1993年10月11日生まれ。
性別は男です。

趣味のゲームや小説について書いていきます!



 ブログランキング参加中!
 よかったらバナーをクリックお願いします!



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。